こんにちは、Shiraです。
子育てをしていると、無駄な時間がとにかく多いなと感じます。
ご飯、トイレ、靴、プリント……。
大人からすると「それ、今やる?」、「次にいくまでが長くない?」の連続です。
仕事の「付加価値分析」という視点で見ると、子どもの行動はNon-value(価値のない作業)の塊に見えてきます。
この記事では、付加価値分析のざっくりした考え方と、それを子どもに当てはめてみた話を書きます。
人生の脱力ポイント
無駄なことだと思えることも、子どもにとっては価値があるかもしれない。かも…
付加価値分析とは?ValueとNon-valueの違い
付加価値分析は、仕事の流れを「付加価値のある作業(Value / VA)」と「付加価値のない作業(Non-value / NVA)」に分けて見る考え方です。
目的は、価値のない作業をできるだけ減らして、仕事をスムーズに回すこと。
ざっくり言うと、成果につながる作業がValue、つながらない作業がNon-valueです。
たとえば工場なら、部品を何度も運び直す時間や、次の作業を待っているだけの時間はNon-valueになります。
私は以前、某外資系企業で働いていました。
その会社は、外資なのに「トヨタ」をリスペクトしていて、「カイゼン」の文化が根付いていました。
改善には、一般的なリーンから少し手法を変えた「Lean Basic」というものを使っていました。
端的に言うと、作業をValueとNon-valueの2つに分けて、Non-valueを減らしていく手法です。
そういう知識があると、つい日常でも無駄を探してしまいます。
トヨタ生産方式の「7つのムダ」
改善の話でよく出てくるのが、トヨタ生産方式の「7つのムダ」です。
工場の現場で「ムダ」を見つけるための分け方で、次の7つがあります。
- つくりすぎのムダ(必要な量より先に作ってしまう)
- 手待ちのムダ(作業を待っているだけの時間)
- 運搬のムダ(必要以上に物を動かす)
- 加工のムダ(価値を高めない余分な作業)
- 在庫のムダ(使われない物を抱える)
- 動作のムダ(余計な歩行や手の動き)
- 不良をつくるムダ(手直しや廃棄が出る)
これは製造業の話なので、そのまま子育てに当てはめるものではありません。
ただ、この「ムダを分けて見る」目を持っていると、日常の行動も違って見えてきます。
参考:トヨタ生産方式の7つのムダ(ITトレンド)
子どもの行動を付加価値分析で見ると、Non-valueの塊だった
こういう目で見ると、子どもの行動が、だんだんNon-valueの塊に見えてきます。
| 場面 | Non-valueに見える時間 | 大人のひとこと |
|---|---|---|
| ご飯のとき | お箸が進まず、いつまで経っても次のおかずに行かない。 | 早く食べれば遊べるのに… |
| トイレのとき | トイレに入ってもいつまでも座らない。 | トイレにそんな魅力的なものありましたっけ? |
| 靴を履くとき | 玄関まで行っても、いつまでも靴を履かない。 | お気に入りの靴なのになぜ履かないのか。 |
| プリントをやっているとき | 1問終わると休憩。もう1問終わるともっと休憩。 | 早く終わればテレビが見れるのに、なぜやらん… |
| サッカーのとき | 公園に行くのも遅いし、行ってもモタモタしている。 | 時間が来て終わる時はギャーギャーいうのに。 |
……全部、改善対象です。
仕事なら、ホワイトボードに書き出しているところです。
「Non-valueやで」と言ってみた結果
最近は面白がって、たまに「Non-valueやで」と声をかけています。
「はっ」として行動を始める時もあれば、「それやだー」と嘆く時もあります。
でも、見ていて思うのは、大人の物差しではNon-valueでも、子どもにとってはValueなのかもしれない、ということです。
そう思うと、なんだか微笑ましく見えてきます。
靴を履かない間も、トイレで座らない間も、本人の中では何かが進んでいるのかもしれません。
大人の私には、ただのNon-valueに見えるだけで。
子どもの「切り替え」が遅いのは、よくあること?
そもそも、子どもが次の行動にすぐ移れないのは、珍しいことではないようです。
自治体の子育て向け資料には、切り替えが苦手になる理由として、こんな点が挙げられています。
- 今の遊びを続けたい気持ちを、うまく整理できない
- 大人の声かけと、子どもが区切りをつけたいタイミングがずれやすい
- 次にやることが楽しみに思えず、今が続いてほしくなる
声かけの工夫としては、次のようなものが紹介されています。
- まず気持ちを受け止めてから声をかける
- タイマーなど、その子に合った切り替えのきっかけを探す
- 次の活動の楽しさを具体的に伝える
「Non-valueやで」は、いわば私なりの合図のつもりです。
参考:切り替えが苦手な子どもへの関わり方(静岡県)
付加価値分析の視点を子育てに使うなら
付加価値分析は、本来は「仕事の流れ」を良くするための道具です。
子どもの時間に当てはめるなら、次のような見方なら使えそうです。
- まず、大人が急いでいる場面と、急がなくていい場面を分ける
- 急いでいる場面だけ、「次に何をするか」を短く伝えてみる
- 急がなくていい場面は、Non-valueに見えても、いったん様子を見る
全部をムダとして削ろうとすると、子どもにも大人にも、息苦しくなりそうです。
急いでいる時は、やっぱりValueを増やしてほしい
……もちろん、こちらが急いでいる時は、大人目線のValue時間を増やしてほしいですが……。
ただ、「早く」「効率よく」ばかり求めていると、子どもの時間まで大人の物差しで測ってしまいそうになります。
付加価値で測れない時間は、残しておきたい
改善手法は、効率よく成果を出すためのもの。
でも、子どもの時間は、成果を出すためにあるわけじゃない。
もしかしたら、無駄だと思う時間も、成長に必要な時間かもしれない。
なので、「Non-valueやで」と言いつつも、全部をなくしたいわけではありません。
付加価値で測れない時間は、残しておきたいです。
みなさんも、子どもの「無駄だな」と思う時間が、本当は価値があるのかもと思った瞬間、ありますか?
関連note🗒️
・【ゆる育児×雑談】付加価値分析の視点で見ると、子どもはNon-valueの塊かもしれない!?

